お知らせ

2025/05/12 12:24

岡山市の山あいに広がる「福武トレス」。


日本庭園と現代建築が調和するこの場所で、スタッフが着用するのは、

SAGYOが制作を担当したオリジナルのユニフォームです。

歴史ある土地の空気感を大切にしながら、動きやすさと快適さにもこだわった一着。

施設の魅力を引き立てる装いについて、福武トレスの門田様にお話を伺いました。



●まず、福武トレスについて教えてください。


ここはもともと、福武書店の創業者・福武哲彦氏の自宅があった場所です。

福武家のDNAが詰まっているこの場所を、哲彦氏の娘であるオーナーの福武美津子が「この土地に込められた福武家の歴史や精神を後世に伝えたい」という思いから整備し、2023年に「福武トレス」が誕生しました。翌年の2024年5月より一般公開をスタートしています。


●特徴は、やはり美しい庭園でしょうか?

福武トレスの核となっているのは、哲彦氏が福武書店迎賓館としてつくられた数寄屋の住宅と造園家・小形研三氏による雑木の自然風庭園です。数寄屋と庭園、2つの関係が福武トレスの中心を形づくっています。

また、雑木の自然風庭園とバックに控える半田山の造形をつなげるように新築した現代的なFギャラリーにはカフェもありますので、ぜひご覧いただきたいです。


●門田さんはこの施設で、どのようなお立場で?

私は施設全体の管理を任されています。

訪れるお客様が気持ちよくお過ごしいただけるよう環境整備を行い、営業時にはご案内もさせていただいています。

●この特別な施設のユニフォームに、なぜ私たちを選んでくださったのでしょうか?

まず、「福武トレス」のベースとなっているのが、哲彦氏が10年の構想をかけて完成させた数寄屋と庭園です。

この数寄屋と庭に調和するよう、オーナーから「和の要素を取り入れたユニフォームにしたい」という希望がありました。

「機能性やデザイン性も両立したい」と話し合いを重ねる中で、SAGYOの存在を知り、依頼させていただきました。


●オーダーにあたって、最初から明確なイメージをお持ちでしたね。

はい。オーナーの中には完成像があったと思います。打合せを重ねて、それをかたちにしていく作業でした。

生地選びでは、見た目にも涼しげで、着心地も軽やかなミニサッカー素材を選びました。

また通常、ユニフォームでは汚れを気にして暗い色を選びがちですが、あえて明るいベージュを選ばれました。

「福武トレス」の庭園もギャラリーもすべてがオリジナル。

だからこそ、ユニフォームも唯一無二のものになるようにこだわりました。


●実際の着用感はいかがですか?

本当に軽いです!羽織っているのを忘れるくらい。

スタッフはお客様をご案内しながら広い敷地を巡りますが、真夏でも快適に着られたのでとても助かりました。

●ケアについてもお伺いできますか?

通常は、月に一度程度クリーニングに出しています。

家庭でも洗えると伺っていますが、お客様の前に立つ仕事なので、プロに任せて清潔感を保っています。


●最後に、今後の展望について教えてください。

オープンから1年が経ち、運営にも慣れてきました。

この1年は、一般公開とあわせて食のイベントを開催してきましたが、これからは、シンポジウムなどの文化活動のイベントにも力を入れていく予定です。これからのトレスの活動にご期待ください。


ー本日はありがとうございました!


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福武トレス様にご採用いただいたように、SAGYOのオーダーユニフォームは施設の世界観や物語を大切にされるお客様に選ばれています。

私たちは、ただ機能的な制服をつくるのではなく、空間の美意識に寄り添い、着る人に負担をかけない着心地を追求しながら、ご要望に合わせて柔軟にデザインをご提案しています。

スタッフの装いもまた、施設の印象をつくる大切な要素。

その場に自然に溶け込み、訪れる人の記憶に残る――

そんな一着を、私たちと一緒に形にしてみませんか。



制作実績

  • クライアント:福武トレス

  • 制作内容:羽織タイプのユニフォーム(新規デザイン提案)

  • 制作期間:約5ヶ月

  • 制作枚数:10着