読み物

2024/04/25 17:22





野良着の国内製造を地道に行うインディーズメーカーのSAGYOが、各地の独立系の名店主にインタビューするシリーズ。
第三回は4月18日(木)から22日(月)までSAGYOの試着販売会を開催される愛知県豊田市の「北小田の家」の荒川さんです。

衣類には記憶が残るなどと聞きますが、どういう場所で買うかというのはその後の服との付き合い方にもよい影響があるかと思います。「この服はどこどこで買った」という話題を着るたびに思い出して楽しくなるなら最高でしょう。

そんなわけで、お店で購入する楽しさを増す一助になればという願いも込めて各地の名店主をご紹介いたします。

今回の販売会の主催者、荒川さんが運営する「北小田の家」は築200年の古民家で、民泊やイベント、ワークショップ会場として運営されています。

===SAGYO愛知県豊田市販売会===
会期:4/18(木)-22(月)
開店時間:10:00〜16:00
会場名:北小田の家
住所:愛知県豊田市北小田町伯母平28
駐車場:5台
名鉄豊田線「豊田市駅」〜とよたおいでんバス
「足助病院」〜「北小田宮前」下車〜徒歩約10分

<「北小田の家」荒川さんメールインタビュー>
ー初の販売会、嬉しいです。会場の築年でいえば一番歴史ある会場かもしれません。SAGYOの販売会をやってみよう!となったのはどういう理由ですか?

荒川さん)
国産の生地メーカー・縫製工場で生産をし、国産工場の技術を守ろう、としていること。古くから続く和服の野良着の形を身体の動かしやすさを基礎にもう一度リデザインしていることとか、タウンユースにも日常着にも 作業着にも使えること、さらに破けたり、壊れても、修理をお願いできること。

これらが、とてもとても響きました。

会場は、愛知県の山間地なので、農業や林業従事者も多く、その活動のボランティアをしている方も多いという土地柄もあります。

きっかけは、会社を退職した際、出会った「ナリワイをつくる」著者の伊藤さんが手がけていることを講演で知ったことです。

ー実際に届いたSAGYOの野良着はいかがでしたか?

荒川さん)
初めての開催なので、スタッフとの反応になりますが、どこにも突っ張り感や無理がなく、着ていないようなラクさがあることに驚きました。それなのに、動きやすく、デザインがスタイリッシュです。

ーご自身が着用してみての感想と、気に入っているアイテムとその理由があれば教えてください。
新式野袴のお腹周りの工夫です。少々、食べすぎても苦しくなく、座りっぱなしの姿勢でも圧迫感がないこと、妊婦さんにも、中年期のお腹の出っ張りが気になる方にも最適だと思います。


ーSAGYOへの今後の期待があれば教えてください。
コンセプトもデザインも激しく共感しております。リクエストとしては半袖のデザインのバリエーションがあると 日常着に使いやすいです。

ーお客さんに伝えたいことがありましたらこの場でメッセージをください!
安い服を着まわしていくのではなく、大事に育てていくお気に入りの1枚を見つけてほしい。
国産の技術を守る、ということに気づいてほしいです。

(SAGYOディレクター伊藤から一言)
これまで色々なところで販売会をしていただきましたが、築200年は最高クラスの歴史で大変光栄です。服を買うのは都会というイメージがありますが、使うべきフィールドがすぐそばにある場所でお披露目して選んでもらうというのも理想の一つだなと思いました。